【なぜあなた独自の食品サンプルが作れないのか?】
あなた独自の食品サンプルが作れない原因と言う事で、今回は食品サンプル、フェイクスイーツ、デコ、などなど、食べ物モチーフの作品作りで、あなたが見本としているものについて考えてみようと思います。
あなたが作品を作る際の見本はなんですか?
作品制作の見本と言っても、いろいろとあると思いますが、圧倒的に多いのは「本」ではないでしょうか?
多くの人が本に載っている作品の写真を、見本にしていますよね。
それと、ブログやホームページ。
ブログ等に掲載されている、誰かの作った作品画像も見本にしていますよね。
多くの人は意外にも、食品サンプルを作るのに、本物の料理を見本にしていません。
イチゴの作品を作るのに、本物のイチゴを見本とせず、他人が作ったイチゴの作品を見本にしています。
「私の作品はオリジナルです。」 「世界に一つだけです。」
なんて、言っているにもかかわらず、見本としているのは誰かが作った作品です。
(誰かの作った作品に、アレンジを加えただけではオリジナルとは言いません。)
上手な人、好きな作者の作品を見本とする事は、悪い事ではありません。
ですが、「人と違うものが作りたい」「自分独自の作品を作りたい」というのであれば、見本にするのは本やウェブ上にある、誰かの作った作品ではありません。
モチーフとする本物の食べ物を見本とするべきなのです。
これはリアルな作品でも、かわいいデフォルメ作品でも同じです。
では、なぜ、本物を見本とするべきなのか。
食品サンプルでも、フェイクスイーツでも、デコでも何でもいいのですが、本物の食材を見て、それを粘土や樹脂で表現しようとすれば、本物の見えている姿を粘土や樹脂で具体的に表現するためのイマジネーションが、必ずあなたの頭の中で起こります。
本物の姿を粘土や樹脂で、具体的に表現する為に起こるイマジネーション、ここにあなたのオリジナリティーが生まれます。
たとえば
あなたと私が、今まで作った事がないフルーツ、ドリアンを粘土で作ったとします。
(ドリアン、作った事ありますか?^^)
あなたと私、制作の見本とするのは本物のドリアンです。
出来上がった粘土のドリアン。
あなたと私の作品は同じになると思いますか?
絶対に同じにはなりませんよね。
ドリアンを見た印象、それを粘土で作った時の表現の仕方、あなたと私では、確実に違ったものとなります。
そして、この違いが各自の作風なのです。
しかし、粘土や樹脂で作られた作品を見本にすると、本物を見て粘土や樹脂で表現するというイマジネーションをする必要もなく、見たまま真似して作品を制作する事が出来ます。
粘土や樹脂で作った作品を見本として、作品制作を行った時には自分の頭で考えると言う行為、イマジネーションが生まれにくいのです。
あなた独自の食品サンプルが作れない理由は、見本とするものを間違えているからです。
特別な技術は必要ありません。本物を見て、自分の頭で考えて作る。
それだけであなた独自の食品サンプルが作れるようになります。
以上
「なぜあなた独自の食品サンプルが作れないのか?」 でした。
お金も技術も必要ないのに、多くの人は自分の頭で考える事をしません。
思考停止状態です。
考えるのって、とても疲れますから面倒なのは分かりますが、考える事、思考を停止したモノ作りなんて、中国あたりで作る大量生産品と何が違うのでしょうか?
「考えるモノ作り」
しっかりと実践していきましょうね。^^