食品サンプルの作り方「世界観を統一する」

食品サンプルパフェ全体の世界観を統一させて作る

【食品サンプルの作り方「世界観を統一する」】

以前、アニメ監督の押井守監督がインタビューか何かで、「世界観の統一がされていない作品は違和感を感じる」、みたいな事を言っていたのを読んで、とても感銘を受けたので、それについて書こうと思います。

まず、アニメやマンガの世界で「世界観の統一がされていない作品は違和感を感じる」とは、どういった事を言っているのかと言うと

たとえば

ドラえもんでのび太くんが2階の窓から落ちた時、「どしーーん」とか、大きな衝撃音が鳴って、「あ痛たたたっ」と言うくらいで、次の登場シーンではのび太君は元気に動いています。

この際、「2階から落ちても怪我しないのび太君」と言う、現実にはあり得ない描写に、読者が違和感を感じる事は普通はありません。

なぜなら、そこには2階から落ちても怪我をしないという、「ドラえもんの世界観」があるからです。

読者はドラえもんのストーリー、絵のタッチ、などなどから、その世界観を自然と感じ取ります。

 

では、のび太くんが2階から落ちた時の描写が現実的にはありえないと言う事で、リアルな描写をしたらどうでしょうか?

2階から落ちて地面に叩きつけられ、のび太くんの体は変な方向に曲がり、あたり一帯には割れた頭から流れ出た血が広がり・・・・・・

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こんなのび太君のリアルな姿を見たら、ドラえもんの視聴者、読者は、子供から大人まで、すべての人が確実にドン引きする事でしょう。

しかし、なぜドラえもんでは人物が2階から落ちた時、リアルで正確な描写をすると、ドン引きされるほどの違和感が生まれるのでしょうか?

それは、リアルな描写と言うものが、「ドラえもんの世界観」とは異なるからです。

このドン引きされるほどの違和感の原因はリアルか否リアルか、正確か不正確かによって生まれるのではなく、「世界観の統一」が崩れることによって生まれているのです。

 

すごく単純で極端な例ですが、これがアニメやマンガの世界での「世界観の統一がされていない作品は違和感を感じる」と言う事です。

※実際にはもっと細かい部分で、作者の気付かぬ間に、世界観の統一が崩れたりしているのだと思います。

 

前置きが長くなりました。^^

この「世界観の統一がされていない作品は違和感を感じる」に、私はとても感銘を受けたのですが、その理由はアニメや漫画の世界だけでなく、食品サンプルにもこれが当てはまると思ったからです。

たとえば、食品サンプルでパフェを作って、すべてのフルーツパーツをシリコーン型で成形しているのに、チェリーだけ粘土を手で丸めた物を使い、しかもチェリーの大きさが原寸大ではない。

さらには、かわいいからと言って、クマの顔とかを粘土で作って乗せてしまっている。^^;

逆のパターンもあります。

フェイクスイーツ制作で、作品全体はかわいいデフォルメをしているのに、中にひとつだけリアルなイチゴがデコレーションされている。

まあ、これはすごく単純な例なのですが、作品の世界観が統一されていない、崩れている感じがイメージできますよね。
(リアルかリアルでないか そういった事が問題なのではありません。念のため。)

※実際にはもっと細かい部分で、作った自分の気付かぬ間に、世界観の統一が崩れる要因が存在しているのだと思います。

 

どうでしょうか?

あなたの食品サンプルの作品コンセプト、デザインは世界観が統一されていますか?

世界観の統一ができると作品全体が洗練され、あなたの食品サンプルを見た人に、しっかりとあなたの作り出している世界観が伝わるようになります。

もう一度、あなたの作っている作品、あなたが作ろうとしている作品の完成形、全体のコンセプトをじっくりと、客観的に見直してみて下さいね。^^

 


2016-10-25 | Posted in 作り方Comments Closed 

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